編み物がしたい
水曜日, 5月 1, 2013 | 3:45 pm私が小さいころ、祖母はよく編み物をしていました。
私のマフラーや靴下、ベストなどを作ってくれたものです。何度も鈎針を動かし、ときには解き直したり、また編み直したりしながら、祖母が衣服を作る様子を、私はよく眺めていました。
何十年も前に祖母が編んだ毛糸の帽子を、母はまだ使っています。毎年冬になると、「暖かいから」といって、部屋の中でも被っています。「部屋の中で帽子を被っているのはおかしいよ」と私はからかってみるのですが、被るのをやめません。そのうち、それが特段おかしいこととは感じなくなってきました。
その毛糸の帽子を見るたびに、私は祖母を思い出します。そして、母と私との間で、祖母の話が始まるのです。祖母が編み物をしている姿を思い出し、懐かしい気持ちがこみ上げてきます。人を暖かい気持ちにさせるから、手作りってやっぱりいいな、と思います。
私も祖母のように、編み物がしたいです。
編み物がしたいと毎年思い続けているのですが、なかなか行動に移せずにいます。夏には「まだ暑いから、毛糸を触りたい気分じゃないな」と思い、冬には「もう寒い時期になってしまったから、今から編み始めても遅いな」と思うのです。そんなこんなで、いつまで経っても編めそうにありません。
でも、今年こそ! 簡単なマフラーから始めようと思っています。多分、きっと……。
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本の匂い
水曜日, 5月 1, 2013 | 3:44 pm図書館や古本屋に漂う、本の匂いが好きです。
書店に並ぶ新品の本ではなくて、古い本が放つ匂いがよいのです。もしかすると、図書館で一番楽しいのは、本選びよりもあの匂いが嗅げることなのかもしれません。
そのような匂いを感じ取っているのは私だけなのではないかと長年密かに思いつづけていましたが、どうやらそうではないらしいということに、先日、読書好きの友人と話していて気がつきました。
「図書館って、いい匂いがするよね。甘くて」
近所の喫茶店でコーヒーを片手にした友人が、うっとりとした表情でそう言いました。
共感できる人を見つけて嬉しくなった私は、大きくうなずきました。「そうそう、あれは、なんというか、やさしい匂いだね」
「うん、バニラエッセンスみたいな」
そう言われてみれば、バニラエッセンスの匂いに一番近いかもしれません。
新しい本にはなく、古い本にだけ、あのような匂いがつくのはなぜなのでしょうか。「読まれる」という使命を遂行している本たちが、その誇りによって何らかの魅力を発するからでしょうか。あるいは、読んだ人の思いや心が本に染み付いた結果でしょうか。とにかく、好ましい匂いがします。
かく言う私も年齢を重ねていく中で、本たちのように魅力の増す存在でありたいと願っています。
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本を読む余裕
水曜日, 5月 1, 2013 | 3:36 pm読書は、続けやすい趣味のひとつでしょう。
いつでもどこでも、本をさっと取り出して読み始めることができますし、栞をはさめばいつでも中断することもできます。図書館をうまく利用すれば、本代もかけずに済みます。
それでも、細切れの時間がありさえすれば読書を楽しめるかというと、必ずしもそうでないかもしれません。
なんだか本を読む気になれない、なかなか読み進められない、という、読書に消極的になるときがあります。特に、忙しくて心身ともに疲れているときは、知的好奇心が弱くなっているせいなのか、深く共鳴しながら物語に没頭することがなかなかできません。
やはり、読書をするにも心の余裕が必要です。
今まで一番読書が進んだのは、長期の海外旅行に出ているときでした。旅の間は時間が充分にあって、何かにせわしなく追われることがありませんでした。外国に長く居たせいで、日本語が恋しくなったことも相乗効果となり、むさぼるように本を読みました。そういうときの読書は、普段の忙しい合間の読書とは違って、深いレベルの感情移入ができます。
本を読むために海外旅行に出るのはなかなか簡単なことではありませんが、たとえ日本に居ても、心のゆとりがあれば読書の質が変わってくるでしょう。日ごろからリラックスするように心がけることが、良質な読書体験につながるのです。
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